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犬・猫の爪切り、適切な頻度と方法

はじめに
ペットと暮らすうえで欠かせないケアのひとつが「爪切り」です。
しかし、「どのくらいの頻度で切ればいいの?」「どうやって切るのが正しいの?」といった疑問をお持ちの飼い主様も多いのではないでしょうか。
実は、爪のお手入れは単なる見た目の問題ではなく、ペットの健康と安全を守るためにも非常に大切なケアのひとつです。
今回は、犬や猫の爪切りの適切な頻度と方法、そして爪切りを嫌がる場合の対処法について詳しくご紹介します。
なぜ爪切りが必要なのか?
犬や猫の爪は、人間の爪と違い、歩いたり走ったりする際の滑り止めや引っかける道具として機能しています。しかし、室内飼いのペットは、自然に爪が削れる機会が少なく、放っておくとどんどん伸びてしまいます。
特に以下のようなトラブルが起こる可能性があります:
- 巻き爪や変形
爪が伸びすぎて内側に巻き込むと、肉球に刺さって出血や感染の原因になります。 - 関節や歩き方への影響
爪が伸びすぎることで歩行が不自然になり、関節に負担がかかる場合があります。 - 家具やカーペットを傷つける
引っかけてケガをしたり、物を破損させたりする危険性があります。 - 飼い主や他の動物をひっかく事故
お子様や高齢者との接触時に不意のひっかきが起こることも。
爪切りの適切な頻度は?
犬の場合
犬の爪は地面に接する部分が少ないため、特に「狼爪(ろうそう)」と呼ばれる親指のような位置の爪は削れにくく、月1~2回のカットが目安です。
散歩が多い犬は自然に削れる場合もありますが、削れない爪もあるため、定期的なチェックが大切です。

猫の場合
猫は爪とぎをしますが、特に室内飼いの猫は爪が伸びすぎてしまうことがあります。
2~3週間に1回のカットが目安です。高齢猫や運動量が減った猫は、より頻繁にチェックしましょう。

正しい爪切りの方法
1. 道具の準備
専用のペット用爪切り(ギロチンタイプやニッパータイプ)を使いましょう。人間用の爪切りは刃の角度が合わないため、ペットには不向きです。
2. 爪の構造を理解する
ペットの爪には「血管と神経が通っている部分(クイック)」があります。ここを切ってしまうと出血し、痛みも伴います。
白い爪の場合はピンク色の部分がクイックです。黒い爪は見えにくいため、少しずつ慎重に切る必要があります。
3. 切る角度と量
爪の先端を約2mmずつ、斜め下方向にカットします。無理に一度に多く切ろうとせず、徐々に整えるのが安全です。
4. 出血した場合の対処法
万が一クイックを切ってしまい出血した場合は、止血剤やコーンスターチを使って圧迫止血しましょう。出血が止まらない場合は病院を受診してください。
ペットが爪切りを嫌がるときの工夫
- 子犬・子猫のうちから慣れさせる
小さい頃から足を触られることに慣れておくと、成犬・成猫になってもスムーズです。 - リラックスしたタイミングを選ぶ
食後や遊んだ後など、落ち着いている時に行うと成功しやすくなります。 - 1本ずつ短時間で
一気にすべて切ろうとせず、1日1〜2本ずつ分けて行うのも有効です。 - ご褒美を活用する
終わった後におやつやおもちゃを与えることで、「爪切り=嫌なこと」という印象を和らげることができます。 - 補助グッズの活用も効果的
爪切りの際に動いてしまう猫ちゃんには、「にゃんケアチョッキ」という「着るだけで動きがピタリと止まる不思議なチョッキ」などの補助グッズを活用するのも一つの手です。当院で購入や試着も可能ですのでご希望の方は教えてください。
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当院でも爪切り対応しています!
「自宅での爪切りは不安…」
「爪を見てもどこまで切ればいいのかわからない」
そんな飼い主様のために、当院では、犬・猫の爪切りも随時受け付けております。また、ウサギや小鳥などの爪切りも行っています。暴れてしまう場合でも、スタッフが安全に対応いたしますので安心してご利用ください。
まとめ:爪切りは健康管理の基本です
ペットの爪切りは、単なるお手入れではなく健康を守るための大切な習慣です。三木市や近隣エリアにお住まいの飼い主様で、ペットの爪切りについて不安や疑問がある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
当院では、ペットの健康管理の一環として、爪切りや定期的なケアも行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。